感染対策:Q2
Q2:なぜいつもマスクをしなければいけないのですか?
A2:
COVID-19に感染しても、約30%の人は症状を出さずにウイルスを周囲に放出していることがわかっています(こちらの記事を参照してください)。マスクを着用する大きな目的は、このような無症候性感染者が、自分が知らないうちに放出する飛沫の量を最小限に抑えて、他の人に感染させてしまわないようにすることです。飛沫は、くしゃみや咳などによって周囲に大量に放出されますが、発話(会話)の際だけでなく、笑ったり、単に呼吸するだけでも一定量の飛沫が飛び出ることもわかっています。そのため、常にマスクを着用することが、感染を拡大させないために非常に重要なのです。
また、咳やくしゃみは自分でコントロールすることが難しいこともあり、マスクをしていないときに意図せず飛沫を発生させてしまうこともあり得ます。さらに、階段の上り下りや、歩く・走るという行動により呼吸量が増える(息があがる)場合には、放出される飛沫の量が増えます。その状態で電車に乗る、エレベーターに乗るなどすると、人に感染させるリスクは高くなります(あくまでも”リスク“です)。
このような状況を考えると、家の外に出るとき(公共スペースに入るとき)はできるだけ常時マスクを着用し、自分の身体を守ったり、人に感染させることを防ぐことに努めてください。
ただし、マスクをしていると息苦しくなる、マスクの触れる皮膚が痒くなる、あるいは皮膚が痛くなるなど、明らかに通常の範囲を超えた何らかの症状が出る場合は、この限りではありません。このような症状が出る人はできるだけ早い時期に医師の診断を仰ぎ、その指示に従うことをお勧めします。