ワクチン:Q4

Q4:基礎疾患がある人がワクチンを接種しても大丈夫ですか?

A4:2021年9月12日加筆・修正

場合によります。医師に相談するなどして慎重に判断してください。

いま日本で接種が計画されているワクチンは、日本を含め世界中で十分な治験を経て承認されたもので、基本的な安全性は担保されています。しかし、治験に参加したボランティアはほとんどが健康な人で、様々な基礎疾患を持つ人たちへの安全性が充分調べられているわけではありません。したがって現時点では、自身が持つ病気に応じた接種の是非について慎重に検討することが望まれます。

かと言って、逆に安全性に疑問があるわけでもありません。主な基礎疾患に対しては、使用承認に至る過程で、様々な視点から慎重に検討されているからです。また、治験などの結果、得られた情報をもとに、基礎疾患の種類に応じた注意点が、ある程度わかっています。使用するワクチンで提供されるデータに基づき、自分の持つ基礎疾患が、ワクチン接種の是非に影響がないか、確認することも必要でしょう。

結論として何らかの健康上の問題がある人は、ワクチン接種の是非について、かかりつけの医師と充分に相談した上で、科学的な根拠に基づいて判断することが必要です。

なお、接種時の健康状態によっても接種の影響は左右されるので、その点も留意の上で判断すべきでしょう。